気を付けていても1回は経験がある人が多いかと思います。
・今回はなぜロスカットされてしまうのか?
・ロスカットされないためにはどうすれば良いのか??
についてご紹介していきます。
Contents
1.なぜロスカットされてしまうのか?
本題に入る前にこの記事はロスカットの仕組みくらいは知ってるよ!
と言う方向けとなりますので、もしまだロスカット自体がよく分からない、
という方はまずコチラ↓の記事を先に見ていただくとこの先が理解しやすいかと思います。
それではロスカットされる原因と対策を1つずつを見ていきましょう。
① レバレッジが高すぎる
最初は感覚が分からなくてよく初心者の方でありがちなのですが、10倍以上の高レバレッジで取引をしていてちょっとしたレートの動きでロスカットになってしまうパターンです。
もちろんフルレバ(レバレッジ25倍)でトレードする方法もあるのですが、それはきちんとルールを守れる人がやっている手法です。
初心者のうちはまだ分からないことが多いので、慣れないうちはレバレッジ10倍以下、できれば5倍以下くらいで始めた方がリスクが少なくおススメです。
ただ、これは裁量トレード(売買差益を狙う)の場合の目安で、スワップポイント狙いの長期保有が目的の場合は通貨にもよりますが、レバレッジ2-5倍程度で運用している方が多いようです。
レバレッジの違いでどのくらい影響があるのかは、実際にトレードしてみないと感覚が分かりにくいかと思いますが、以下も参考に見ていただけると少しはイメージしやすいかもです。
以下は
1ドル/100円の時に1万通貨(1万ドル)保有していた場合のイメージです。
※理解しやすいように、細かい条件や計算は割愛しています。
1円さがると、、、
【レバレッジ1倍】
1円×1万通貨 = -1万円
【レバレッジ5倍】
1円×5万通貨 = -5万円
【レバレッジ10倍】
1円 × 10万通貨 = -10万円
このように同じ1円の動きでもレバレッジの違いで大きく損益が変わります。
もちろん逆に1円上がった場合は、上記の数字の分利益となります。
② 損切りができない
これも初心者あるあるなのですが、いざ損失が確定するかと思うとなかなか自分で損切りが出来ません。
損切りをしないとどんどん損失が膨らんでいきますので、結果ロスカットへ近づいていくこととなります。
①にも通じることですが、 最初は損切りしても痛くない金額となるよう低いレバレッジ且つ少額で始めていって損切の感覚をつかむことが大事になります。
また、多くの人は逆指値注文で損切りをしているので、これを入れておくと指定したレートになったら自動的に損切りされるので感情に支配されずに損切りできるようになるかと思います。
※逆指値注文とは現在のレートより不利なレートで出す指値注文です。
例)現在 1ドル/100円の場合、101円で買いの指値注文など
③ 根拠のないトレードをしている
FXは事前の相場分析から導き出した戦略に基づいてトレードしますが、初心者の方だと、
何となく上がりそう、何となく下がりそう
という根拠のない、もしくは根拠の乏しいトレードをしてしまいがちです。
これだと運任せになってしまうので、なかなか勝ち続けることができません。
もちろんトレードする前にきちんと知識をつけておくことが前提ですが、
分からないなりに、自分なりの根拠を持ってエントリー(ポジションを持つ)して、
もしうまくいかなかったら、
・何故うまくいかなかったのか?
うまくいったら、
・何故うまくいったのか?
を毎回考えてきちんと次にトレードに生かすことが必要です。
因みに失敗した場合の原因は分かるけど、なんで成功した場合の要因も考えるのか?
と思われる方もいるかとしれませんが、成功した要因が分からないと
また同じ方法で成功できない、つまり再現性の無い方法となってしまうので、
うまくいった場合でもその要因を考えることは非常に大事な作業となります。
自分なりの根拠を持って、エントリーする!
↓
失敗して損した。
↓
なぜ損をしたのか?
↓
次のエントリーに生かして同じ失敗をしないようにする。
自分なりの根拠を持って、エントリーする!
↓
成功して利益が出た!
↓
なぜ成功したのか?
↓
同じ相場の際に再現できるようにする。
2.ロスカットされる別の原因
1章ではトレードする「人」が原因の場合をご紹介しました。
2章では人ではなく「環境」によってロスカットされる原因と対策をご紹介します。
① 相場の急変
2008年のリーマンショックや2015年のチャイナショック、2019年のアップルショックなどなど。
どうしても何かしらの要因で暴落が起きてしまうことがあります。
これらは数分~数十分などの超短期のうちに急落することもあるので、気づかないうちにロスカットになってしまっている場合もあります。
この相場の急変の対策としては通貨の分散です。
日本人は円に馴染みがあるのでどうしてもクロス円(ドル/円、ユーロ/円などの円が絡む通貨ペア)の取引が多くなりがちですが、
すうすると急激に円高になった場合にすべてのクロス円のペアが損失を被ってしまいます。
一部でもドルストレート(ドル/円、ユーロ/ドルなどのドルが絡む通貨ペア)を持っておくと、
反対の動き、もしくは関係ない動きをするのでリスク分散になります。
トルコリラの2ペアを例にすると、
・リラ高→リラ/円でプラス
・リラ安→ドル/リラでプラス
上記の補足ですが、FXはあくまで2つの通貨のパワーバランスで為替レートが動きます。
ですので必ずしも上記の通りになるわけではありません。
あくまで通貨の分散によるリスクヘッジの、イメージとして見て頂ければと思います。
② FX会社のロスカット水準
これはあまりロスカットの主因とはなりませんが、FX会社によってロスカットされる証拠金維持率が違います。
例えば、証拠金維持率100%以下や50%以下で強制ロスカットなど。
ロスカットされないためには、今までにご紹介してきた対策をした上でロスカット水準の低いFX会社を選んでみるのも良いかもしれません。
ただ、証拠金維持率100%以下のロスカット水準に達してしまう時点でトレードがうまくいっていないので、ロスカット水準が50%以下の口座に変更したとしても、さらに損失を出してしまう可能性が高いので良く考えて口座を選ぶことをおススメします。
③ 「両建て」でしのぐ(番外)
これは原因などではなく、ウラ技的な手法となります。
両建てとはロング(買い注文)とショート(売り注文)を同じ通貨数だけ持ちます。
そうすると、上がっても下がっても損も得もしないことになります。
ただ気をつけなければならないことが3点あります。
1.スプレッドが2倍かかる
両建ての場合は売り買い両方持っているのでスプレッドが2倍かかります。
特に証拠金維持率が低い時は要注意で、朝方などでスプレッドが大きく開く口座の場合はそのままロスカットとなる場合があります。(経験済)
2.スワップポイントがマイナスになる
FX会社によっては買いスワップと売りスワップが同じ場合があるのですが、多くは買いのプラススワップの方が少なく、売りのマイナススワップの方が大きいです。
※通貨ペアによりスワップのプラスマイナスは売り買いで逆になります。
なので、両建てで値動きでの評価損益はなくても売りのマイナススワップから買いのスワップとの差額分毎日引かれていきます。
1日のマイナスは微々たるものかと思いますが、長期で両建てしているといつもまにかロスカットに近づいている、なんてことにもなりかねません。
3.両建てを禁止しているFX会社もある
中には両建て自体を禁止している会社や(国内業者であれば恐らくほぼ問題なし)、
初期設定では両建てできない仕様のFX会社もあります。
(その設定に気づかず誤って全決済した経験有)
というのもFX会社がそもそも両建てをおススメしていないからです。
理由は1と2の二重のスプレッドと日々のマイナススワップです。
両建ては使い方が難しいので、こんなのものあるよ、
くらいに頭の片隅に入れておいていただく程度で問題ないかと思います。
3.まとめ
FXをやる上でロスカットは一度も経験しないのが望ましいです。
1章の①~③をきちんと対策しているだけでも、かなりロスカットの可能性を減らせるかと思います。
ただ、2章でご紹介したように急な相場変動など外部要因もありますので、さらに通貨の分散でロスカットの可能性を減らせるかと思います。
長くFXをやっていれば必ずどこかで○○ショック、のような大荒れの相場を経験するのでその時がきても慌てないよう、常日ごろからの対策が大事ですね。
この記事↓のように皆さんロスカットされないよう気を付けてください笑
もしこの記事を見てFXをやってみたい、と思っていただいた方はコチラ↓の記事もどうぞ。
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