やっぱり要注意、サンデーダウ/ウィークエンドダウの価格
Tomo
3/1(日)に月曜の窓開けの示唆になるという、サンデーダウの記事を書きましたが、

次の日の3/2(月)、記事の通りダウ安観測から円が急騰しました。

そして3/9(月)は前回よりヒドイ窓開けでスタートしました。

このようにサンデーダウと月曜朝の為替は密接な関係にあります。

今回はあらためてサンデーダウの重要性となぜサンデーダウが下がったのか?

掘り下げていきたいと思います。

1.3/8(日)のサンデーダウの状況と3/9(月)朝の為替

まずは、3/8(日)のサンデーダウを見てみましょう。

https://twitter.com/Tomo_Klub/status/1236627700439117824

サンデーダウ⇨-474pt
先週もこのくらい下げていたので、明朝の急激な円高に要注意ですね🤔
#fx #サンデーダウ #ウィークエンドダウ #円高 #リスクオフ

これは21:20頃の数値ですがおおよそ「-500pts」前後で推移していました。

そして迎えた月曜朝。

【3/9(月)ドル円/15分足】

こんな下窓初めてみました。。

6:00になった瞬間に約1円下げています。

前回のサンデーダウも500pts前後下げて始まりましたが、その時は「60~70pips」程度の下げ幅でした。

(それでもスゴイのですが。。)

因みに右側の赤枠は30分くらいの間に2.5円も下げた場面で、私がロスカットされた時でもあります苦笑。

ご参考までに前回のチャートです↓

おそらく多くのロスカットを巻き込んで、7:00に60~70pips下げていますね。

【3/2(月)ドル円/15分足】

2.なぜここまで大きく下窓が開いたのか?

3月2日(月)も大きく下げましたが、3/2(月)と3/9(月)それぞれで大きく下げた要因を見てみましょう。

① 3/2(月)と3/9(月) の下げ要因

3/2(月)については以下2点が大きな下げ要因でした。

①韓国,イタリア,イランにおける、新型コロナウイルスの感染増

②NY市場クローズ後に発表された中国PMIの予想以上の悪化


主に新型コロナウイルスによる景気減速/後退懸念です。

ただ、3/9(月)の場合はコロナの景気減速/後退懸念に加え原油安のWパンチでした。

①米ニューヨーク州が非常事態宣言

②欧州では

・イタリア北部を閉鎖する計画

・バチカンで初の感染者

③OPEC+での協調減産が合意できず。
L インフレ率の低下 → 長期金利の低下


①、②は3/2(月)の下げ要因と同様、新型コロナウイルスによる景気後退/原則懸念ですが、今回は原油安も加わっています。

原油安からくるインフレ率低下の影響を受けての長期金利低下も加えるとWどころかトリプルパンチです。

すでにニュースで見た方も多いかと思いますがなぜ原油安になってしまったのでしょうか?

② 原油安の要因は?

要因を見る前にどのくらい原油が下がったかというと、なんと1991年以降で最大の下げ幅でした。

1991年というと湾岸戦争の時代なのですごく遠く感じますね。

直近の高値が64ドルでその後52ドル近辺で推移していたのですが、今回の急落で一時30ドルを割りました。

以下、WTI原油の15分足チャートです↓

もう赤枠いらないくらい、大きく窓が開いていますね。

ここでなぜここまで下げてしまったかですが、

3月6日(金)に産油国のOPECにロシアなどの非OPECの主要産油国の枠組みであるOPECプラスの会合がありました。

ここでは昨今の原油安対策で、協調減産の枠組みが話し合われていたのですが決裂してしまいました。

実は各国で思惑が交錯する点があり、

まず世界最大の産油国のサウジアラビアは、先日上場した国有石油会社サウジアラコムの利益改善が急務となっており、その思惑から強く協調減産を求めていました。

サウジアラコムは以前から他石油メジャーと比較して利益率の低さが指摘されていたので、サウジアラビアとしても引けなかったのだと思います。

ムハンマド皇太子の推し進める脱石油プロジェクトの肝でもありますしね。

一方ロシアは協調減産を行うことでOPECプラスに加盟していない、アメリカ・カナダに後れを取る(石油市場でのシェア低下)ことを懸念し賛同しませんでした。

また、中東各国とは原油価格の損益分岐点が違うので、この点でもロシアにっとって協調減産は喫緊の課題ではありませんでした。

そしてその後サウジアラビアが大幅増産計画を打ち出したことがトドメとなり、暴落の引き金を引きました。

サウジアラビアにとっては、イラクなど産油量を守らない「闇増産」に対して自主的に減産幅を超えて減産していたこともあり、ちょっとキレてしまったのかもしれませんね。

3.まとめ

サンデーダウは中東という限られて地域での取引なので取引量が少なく、平時では気にしなくて問題ないのですが、土日にネガティブニュースがあった場合は要注意です。

目安として「-100~200pts」程度であれば気にしなくても問題ないことが多いですが、「-500pts」くらいまでいくと今回のようにダウ安懸念→円高という構図になりやすいです。

ただ特に2回目、3月9日(月)の日中も含めた下げ幅は以上で今後歴史に残るのではないかと思います。

前回にそもそもサンデーダウとは?という内容の記事を書いているので、サンデーダウの基礎を知りたい方はコチラもどうぞ↓

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