ロスカットと追証の違いは?どちらも証拠金維持率が重要!
Tomo
ロスカットと追証は初心者うちはちょっと混同してしまいがちです。

ただ、これらは似て非なるモノでキチンと理解していないと危険です。

今回は、

・ロスカットと追証の違い

・なぜ追証が発生するのか?

・ロスカット/追証対策

についてご紹介します。

1.ロスカットと追証の違い

ロスカットと追証、ちょっと仕組みが似ているので最初は混乱してしまうかもです。

この2つの意味ををカンタンに纏めると以下となります。

ロスカット → FX会社規定の証拠金維持率を下回った際に強制的に全決済されること。

追証    → FX会社規定の証拠金維持率を下回った際に追加で入金する証拠金

※ロスカットは全決済ではなく、FX会社規定の証拠金維持率に回復するまで損失の少ないポジションから順に決済する仕組みを導入しているFX会社も一部あります。

ポイントは、

ロスカットは強制的(自動的)に全決済されますが、追証はFX会社にもよりますが追証を入金するまでに1営業日程度猶予があり強制ではないです。

この後順に詳しく見ていきましょう。

① ロスカットとは?

ロスカットをもう少し分かりやすく別の言い方をすると、自動的かつ強制的な損切りです。

よくあるのが証拠金維持率100%以下となった場合に執行されるパターンです。

このロスカット執行の条件はFX会社により異なり、証拠金維持率が50%や100%などがあります。

証拠金維持率だとイメージしにくいのですが、例えば証拠金維持率100%以下がロスカット水準であれば、証拠金分が口座に残ってそれ以外が損失となるイメージです。

ただ、これはあくまでイメージで証拠金維持率100%以下がロスカット執行条件でも、スリッページによってロスカットが間に合わず実際は90%のタイミングでロスカットされてしまう場合もあります。

このあたりは以下の記事で解説しているので、先に読んでいただくとこの後も理解しやすいです。

② 追証とは?

追証とは正式には追加証拠金と言います。

仕組みをカンタンに説明するとロスカット水準まで証拠金維持率が下がった際に入金する追加証拠金です。

この追証が発生するパターンは以下の2パターンとなります。

1.FX会社が設定したロスカット水準を下回った。

2.ロスカットされたがスリッページにより、口座内の証拠金がマイナスになった。

この2つのパターンについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1.FX会社が設定したロスカット水準を下回った。

これはFX会社が設定した追証が発生する水準、たとえば証拠金維持率100%以下や50%以下などを下回った際に期限までに入金する追証です。

もちろん、ロスカット水準を下回ったら有無を言わさずそのままロスカットされる会社もありますので、自分の口座はどちらのパターンか事前に確認しておくことをおススメします。

2.ロスカットされたがスリッページにより口座内の証拠金がマイナスになった。

もしかすると、こちらのパターンは最初はあまりイメージしにくかもしれませんが、

スリッページとは注文した際に値が滑る =

成行注文の時はもちろんですが、指値注文でも注文したレートより高い/低い為替レートに飛んでしまう(滑ってしまう)ことを指します。

ですので、例え指値で注文していてもスリッページにより、指値注文したレートより不利なレートで約定してしまう可能性があります。

通常では見られない現象なのですが、相場が大きく動いてるときに起きやすい現象となります。

話が少しそれてしまいましたが、このスリッページにより口座内の証拠金がマイナスになることがあります。

ロスカット水準が低い会社では20%以下で設定している会社もありますので、場合によっては起こりえる現象です。

この場合FX会社に借金していることと同じになりますので、マイナス分を補填する追証が発生することになってしまいます。

3.追証が発生する2パターンのイメージ

文字だけだとイメージしにくかと思いますので、イメージをグラフにしてみました。

以下のイメージは、追証の発生する水準が証拠金維持率100%以下の場合です。

※縦軸が証拠金維持率、横軸が時間の経過を表しています。

数字の①、②は先ほどの追証が発生するパターンを表したもので、

上下に伸びている矢印が発生している追証の額のイメージです。

2.追証を発生させないためには?

1章でご紹介した通り、追証は証拠金維持率が低下して発生するものなので、

追証を発生させないための対策 = ロスカットされないための対策

となります。

詳しくはコチラ↓の記事に解説を譲りますが、

カンタンに纏めると対策は2つの考え方があり、

①内部要因
→トレードする人の知識や経験に依存するもの

②外部要因
→相場やFX口座など外部環境から影響を受けるもの

に分かれます。

① 内部要因→トレードする人の知識や経験に依存するもの

こちらはトレードする人が気を付けたり、知識をつけることで防ぐことができもので、

① レバレッジをを高くし過ぎない

② 毎回必ず損切りポイントを設置し、損切りをする

③ 根拠の無いトレードをしない

の3点とのなります。

② 外部要因→相場やFX口座など外部環境から影響を受けるもの

こちらも詳細は先ほどの以下の記事に解説を譲りますが、

1点付け加えるとすると、

口座内の証拠金がマイナスになった場合の追証は仕方ないとして、

ロスカット水準を下回った場合に追証が発生した時に、借金をしてしまう人もます。

今はカードローンなどでカンタンに借りれるので、一時的に不足分のお金を借りて利益が出たら返そう、

という発想かと思いますがこれはちょっと危険な考えです。

たしかに一時的に借金をしてロスカットを逃れられば、ロスカットを回避できるのでかなり損失を抑えることができます。

一方でもしそのまま下がり続けた場合(自分のポジションと逆にレートが進んだ場合)、

さらに損失を増やすことになり、借金だけ残るなんてことにもなりかねません。

絶対NGとは言いませんが、初心者の方は避けたほうが良い方法で、

よくリスクを考えた上で追証の対応をすることをおススメします。

3.まとめ

ロスカットと追証の違いと対策についてご紹介してきました。

どちらも証拠金維持率が重要になるのと、

対策を知っているのと知らないのでは、何かあった時(○○ショックなどの相場急変)に対応力に差が出来てきてしまうかと思います。

ですので、はやる気持ちをおさえてまずは以下を徹底しましょう。

①自分のトレードルールを決める

②自分のトレード環境を確認する

①は完璧なルールでなくても良いのでまずは自分なりのトレードルールを作って、トレードしながらブラッシュアップしていきましょう。

②は相場急変時の対応方法と自分の使っているFX口座についてあらかじめ確認しておきましょう。

以上を踏まえてトレードすれば、かなりリスクを減らすことができるかと思います。

それではみなさん良いトレードライフを!

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