FX/株の投資家は必ずおさえたい!重要経済指標5選!!
Tomo
ニュースで耳にするGDPや政策金利、アメリカ雇用統計などの経済指標。

何となく聞いたことはあるけどよくわかっていない人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方向けに、最低限押さえておきたい重要経済指標5つと、

それ重要な理由をご紹介してきます。

1.経済指標についておさらい

5つの経済指標のを発表する前にまず経済指標とは何なのか?

なぜFX/株で投資をする上で重要なのかをおさらいしましょう。

もう知ってるよ!と言う方は読み飛ばしてしまってください!!

① そもそも経済指標とは?

経済指標とは文字通り経済の状態を表す指標のことで、

・今経済が良いのか悪いのか?

・どのくらい良いのか?悪いのか?


を数字で表しています。

有名どころだと「GDP(国内総生産)」や「失業率」などでしょうか。

投資家にとっても大事な経済指標ですが、もちろん国はこのデータを参考に経済・金融政策を行っています。

また、経済指標によっては毎週発表、毎月発表、四半期に一度発表など頻度も様々です。

経済指標にもよりますが、この経済指標の発表結果によっては為替や株価が大きく動くことがあります。

② 経済指標はなぜ投資家にとっても重要なのか?

さきほど経済指標は国が経済・金融政策を行う上で参考にするとお話しましたが、

投資家にとっても重要な指標です。

例えばアメリカのとある経済指標が予想よりもかなり悪かった場合、

為替やドル安/円高に動き、アメリカ株価は下がることになります。

とある経済指標と表現したのは経済指標の種類によって与える影響の大きさや、影響を与える対象が異なるのであえて抽象的にしました。

ちなみにこの「予想よりも」という点が重要で、ただ良かった悪かったでは市場は動きません。

経済指標が発表される前におおまかに経済状況の予想は出来てしまうので、アメリカの経済指標が悪い可能性がある場合は、その状況が為替や株価に事前に織り込まれるので、

為替であれば事前にドル安/円高に、アメリカ株価は下落している状態となります。

なのでこの事前予想よりも良かった/悪かったというのが市場を動かすポイントとなります。

つまり事前予想よりも非常に良い/悪い、もしくは事前予想と逆に結果だった場合にサプライズとして市場が反応するのです。

なので、投資家にとっても重要経済指標発表は非常に重要なイベントとなります。

2.FX/株の投資家に重要な経済指標5選

前置きが長くなってしまいましたが、それではさっそく重要経済指標を発表したいと思います。

① アメリカ雇用統計

これは投資をしている方(特にFX投資家)ならだれでも一度は耳にしたことがあるくらい有名な経済指標です。

アメリカ雇用統計は毎月第一金曜日の22:30~(サマータイムの場合は21:30~)に発表され、

米雇用統計とはある1つの経済指標をさしているのではなく、次の4つの経済指標を総称してそう呼んでいます。

アメリカ雇用統計

①非農業部門雇用者数

②失業率

③平均時給

④製造業雇用者数

特にアメリカの流動的な雇用状況の写し鏡となっている「①非農業部門雇用者数」は雇用統計の中でも最重要指標で、「②失業率」「③平均時給」とともに重要視されています。

また、同時に4つも発表されるアメリカ雇用統計は、予想よりすべての指標が上がってる/下がっているという結果であれば判断しやすいのですが、

非農業部門雇用者数は上がっているけど他の3指標は下がっているなど強弱入り乱れているときは為替や経済への影響が読みにくいです。

そういった場合は為替や株価は方向感の無い動きになることが多いですね。

余談ですが同じ日時に「貿易収支」も発表されます。

雇用統計ほど重要ではないのですが、重要指標であることには変わりないので雇用統計の発表されるタイミングは大忙しですね。

② PMI(購買担当者景気指数)

PMIは「Purchasing Manager's Index」の略で、景況感に敏感な企業の購買担当者に

・新規受注
・受注残
・雇用
・価格
・購買数量


などをアンケート調査し指数化したもので、毎月1度発表されます。

さきほど企業の購買担当者を「景況感に敏感な」と表現しましたが、

これは購買担当者(製造業)は製品の需要や他社の動向を踏まえて仕入れを行う景気に敏感な職種のためで、

それゆえに指数調査の対象となっています。

ですので景況感に敏感な担当者を選出してアンケートするという意味ではないのでご注意ください。

また、指標の見方として

・「50」を下回ると景気悪化、

・「50」を上回ると景気良好(回復)

とされています。

③ ISM製造業/非製造業景気指数

ISMとは全米供給管理協会(Institute for Supply Management )の略で、

②のPMIと同様購買担当者へのアンケートにより景気指数を算出しています。

こちらはPMIと違い非製造業の数値も算出しています。

ここでPMIとISMの違いが分からなくなりがちなので纏めると、

PMI

イギリスのリサーチ会社「IHS Markit社」などが全世界30か国以上の企業400社以上に向けて調査。

ISM

ISM景気指数は全米供給管理協会(ISM)が米国内の企業300社以上を対象に調査しており、

アメリカの景気を見る上ではISMの方が精度が優れている。

そのためアメリカ景気を占う上ではPMIより、このISMが重要視されています。

ISMもPMIと同様に指数「50」を境に景況感を判断します。

またISMは主要指標の中では最も早い毎月第一営業日に発表されるため、

非常に注目度の高い重要指標となっています。

④ 政策金利

政策金利とは中央銀行が民間の銀行に貸し出す際の金利で、景気が良いときには金利を上げ、景気が悪い時は金利を下げます。

金利なので○○%という形で発表されます。

この政策金利は日本であれば「日銀金融政策決定会合」、アメリカでは「FOMC(連邦公開市場委員会)」が定期的に開かれており、その定期的な会合で決定します。

ですので毎月○日に発表というスケジュールではなく、会合後の会見で発表されます。

※日本やアメリカは年8回会合があるので、政策金利の発表も同じく年8回あります。

特にFXでは政策金利の発表で大きく為替レートが動くことがあるので要チェックの重要指標です。

※FXはこの政策金利を元にスワップポイントが決まるので、上記の通り政策金利発表の内容によっては為替が大きく変動することがあるのです。

⑤ GDP

GDPとは「国内総生産」のことで国内で産み出された付加価値の総額を表しています。

もう少し具体的にいうと、生産によって新たに生み出された(加えられた)価値を指し、総生産額から原材料費・燃料費・減価償却費などを差し引いた額となります。

因みにGDPは名目GDPと実質GDPがあり、名目GDPは物価を加味しないGDP、実質GDPは物価を加味したGDPとなります。

なのでより実際の生活感に近いのは実質GDPとなります。

GDPの発表は金額でも発表されますが、前期比/年比何%という数値を見ることが重要です。

なので具体的な数値を見るというよりは、今経済は拡大基調なのか、横ばいなのか、もしくは後退局面なのかを判断する材料とされています。

またGDPは四半期ごとに発表されますが複数の経済指標から総合的に判断することから、速報性と正確性を考慮して、

1.速報値
2.改定値(第二次速報値)
3.確報値


の3段階で発表されます。

数字が大きくなるにつれて、正確性が高く速報性が低くなります。

3.まとめ

今回ご紹介した5つの重要経済指標は内容によっては大きく株価や為替レートが動く可能性のある、最低限は押さえておきたい重要指標たちです。

投資対象や投資スタイルにより見方は変わりますが、投資をしている人でもしこの5指標を理解していない場合は危険信号です。

日本や世界の経済・金融を動向を知る上では基本的かつ重要な指標とのなりますので、ぜひ押さえておいてもらいたいです。

経済指標については一般の投資家向けの参考書もあるのでこちら↓で勉強してみても良いかもしれません。

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