ここでは、そもそもFXってなに?
というテーマでお話させていただければと思います。
1.そもそもFXってなに?
FXとは「 Foreign Exchange 」の略称で、日本語で言うと「外国為替証拠金取引」、通称「外為(がいため)」と言います。
文字通り2つの通貨の交換の取引です。
海外旅行に行かれたことある方は、日本円を外貨に両替するときをイメージすると分かりやすいかもしれません。
ただ、外貨の両替と違うのは現物の取引をしません(詳細は後述します)。
※一部FXを使った両替サービスを提供している会社もあります。
また、24時間取引可能で名前の通り「証拠金取引」という取引形態をとります。
名前を紐解いただけでもいろいろと「?」な点が多いかと思います。
ですのでまずは、
・「日本の通貨と外国の通貨の取引」
・「現物の取引をしない」
・「24時間取引可能」
・「証拠金取引」
この4つについて2章より解ご紹介してきます。
FXとは「外国為替証拠金取引」の略称で大きく以下の4つの特徴を持つ。
①日本円と外貨の取引(交換)
②現物(通貨)の取引をしない
③24時間取引可能
④証拠金取引という取引形態
2.日本円と外貨の取引(交換)とは?
現物の通貨の取引は発生しませんが外貨両替をイメージすると分かりやすいかと思います。
たとえば、両替レートが1ドル/100円だった場合↓
※両替手数料は便宜上考慮していません。
FXも同じように日本円と外貨の交換をします。
ただ、外貨両替と違うのはFXの場合は為替レートがリアルタイムに変化することです。
外貨両替の場合は1日1回銀行が発表する両替レートで交換を行うので、ここが大きな違いとなります。
よくFXのトレーダーがPCの画面とにらめっこしてる姿をイメージされるかと思いますが、それはリアルタイムに為替レートが変化してしまう所以なのです。
※取引手法によっては画面をずっと見なくても大丈夫です、あくまで上記は一般的なイメージです笑
・FXも外貨両替も2つの通貨の交換をする取引。
・FXの交換レート(為替レート)はリアルタイムに変化。
・外貨両替の両替レートは毎日銀行から発表されるため原則その日は固定。
3.FXは現物(通貨)の取引をしない?
そうです、FXは基本現物(通貨)の取引をしません。
外貨両替と同様2つの通貨の交換であることは間違いないのですが、FXの場合は買ったときの為替レートと売ったときの為替レートの差、つまり売買の差分の金額のみ取引します。
では、具体的にどういうことか見ていきましょう。
以下は為替レートが1ドル/100円の際に購入、その後為替レートが変動して1ドル/99円となった際に売却した場合です。
このように差分の金額で決済することを「差金決済」と呼びます。
ちなみにFXは「差金決済」前提の取引なので、買ったままということはできないので、買ったら必ずいつか売って決済をします。
・FXは買ったときと売ったときの金額の差で決済する「差金決済」
・FXは差金決済前提の取引なので、買ったままにはできずいつか決済(売る)しなけれなならない。
4.FXは24時間取引できる
外貨両替が24時間両替できないのはカンタンに想像できますが、同じ金融商品の株式は24時間取引できません。
ではなぜFXは24時間取引ができるのでしょうか?
それは株式は東京証券取引所などの取引所という物理的な取引の場所があるのに対して、FXは「インターバンク市場」というネットや電話でつながっているだけの物理的な取引所のない取引だからです。
株式で言うと以下のイメージです。(実際には投資家と証券取引所の間に証券会社が入ります。)
※FXにもクリック365という「取引所取引」がまだ存在しますが、使い勝手から現在は主流ではありませんので説明は割愛します。
FXについては厳密には違うのですがここでは、皆さんがネットでつながっている状態をイメージしていただければと思います。
冒頭でもお話ししましたが図のインターバンク市場は物理的な場所があるわけではなく、あくまでネットや電話でつながっている集合体の概念です。
※実際には投資家とインターバンク市場の間にFX会社が入ります。
上記のようにインターバンク市場で世界の銀行とつながっているので、FXについては24時間いつでも取引することが可能なのです。
ただ、24時間取引できるのは営業日のみで土日祝日は取引できません。
※FX会社によって祝日も取引できることもあります。
・株式は取引所を介す「取引所」取引のため、取引所があいている時間しか取引ができない。
・FXはみんながネットでつながっている、「インターバンク市場」での取引で、物理的な取引所を介さないので24時間取引できる。
※FXにも「くりっく365」という取引所取引があるが現在は主流ではない。
5.FXは証拠金取引
FXは証拠金取引である、と1章でご紹介しました。
実は他の金融商品でも採用されている、この「証拠金取引」。
具体的にどういう仕組みか?見ていきましょう。
通常の取引は外貨預金に例えると、
このように、等価交換となります。
ただ、FXは3章でご説明したとおり現物の取引をしない「差金決済取引」で、必ず反対売買(買ったら売る)をします。
外貨両替の場合は現物(通貨)との取引なので、現物(通貨)の対価がないと交換にならないですよね?
ということはFXは差額だけ決済できれば良いので、対価の100%は必要とはなりません。
そこで、証拠金取引です。
たとえば半分のお金で取引できれば、少ないお金で大きな取引ができるのでメリットとなりますよね?
これをつきつめていった結果、FXでは証拠金は取引額の4%だけあれば取引可能となりました。
4%なので元手の25倍の取引ができることになります。
上記の通り、本来100ドル(1万円)の取引しかできないところ、4%の証拠金取引になることで元資金の25倍の取引が可能になります。
このようにFXは大変資金効率に優れた投資商品(方法)となります。
ただ、1つ忘れてはいけないのは損する場合も25倍となりますので、自分の取引スタイルなどに合わせてこの倍率は調整していくことになります。
・FXは実際の取引金額よりも少ない金額で取引ができる「証拠金取引」。
・最大で元資金の25倍、取引金額の4%で取引が可能。
・ただし、損をする場合も同じく25倍となるので、人それぞれで倍率の調整が必要。
6.まとめ
まだほんの序章だけなのですが、少しはイメージつかめていただけましたでしょうか?
まだまだ他の金融商品と違うとこや、おもしろいとこがあるのですがまずはここまでの特徴を覚えていただけたらと思います。
FX(外国為替証拠金取引)とは
①2つの通貨を交換する取引。
②現物(通貨)の交換をせず、売買金額の差額で決済する「差金決済取引」。
③株式などと違い24時間取引が可能(祝日除く)。
④少ない金額で大きな取引ができる「証拠金取引」。