今日(3/3)はスーパーチューズデーだけど、FXに関係ある?
Tomo
本日 3/3(火)は11月の大統領選の候補者選びにも重要な、スーパーチューズデーです。

名前は聞いたことあるけど、結局なに?

って方も多いかと思いますので今回は、スーパーチューズデーについての簡単な解説と為替/経済への影響について書きました。

1.スーパーチューズデーとは?

スーパーチューズデーとはアメリカ大統領選の前に行われる、党員集会・予備選が集中する日のことです。

始めて聞いた方はなんやそれ?という感じかと思うのでまずは、アメリカ大統領選の流れを見ていきましょう。

アメリカ大統領選は1月の党員集会に始まり、その後予備選、党大会を経て本選の大統領選挙という流れとなります。

① 党員集会

党員集会とは世論調査や資金調達などのある一定の条件をもとに選出した党員の中から、予備選で戦う候補を選出します。

党員集会はちょっと特殊な体裁の集会となっており、通常選挙で投票を思い浮かべると投票用紙での投票を想像する人がほとんどかと思いますが、党員集会での投票は挙手となってり時間的にも数時間という短い時間で終わります。

また、全国各地で開催されるわけではなく2020年は

・ネヴァダ州

・ノースダコタ州

・ワイオミング州

・アイオワ州

・メーン州


の5つの州でしか開かれません。

開催される場所も時間も少ないので、いかに自分に有利な有権者を党員大会に足を運ばせるかという、普通の選挙とはまた違った手腕が問われます。

ただし、上記の通り5つの州しか開催されないため大半の州は党員集会を経ずに予備選を行います。

因みに集会費用は予備選とは違い、主催する党が負担しています。

② 予備選

大統領選において一番肝となるイベントです。(前哨戦の中では)

予備選は通常の選挙と同様に得票数に応じて、「代議員」が割り当てられます。

ここで初めて「代議員」という言葉が出てきましたが、有権者は予備選で出馬している党候補に直接投票するのではなく、ある党候補を支持している代議員に投票をする間接選挙となります。

有権者が支持している党候補を支持している代議員へ投票するので(ややこしいですが)、実質は直接選挙のような形となります。

因みに今年は例年とは違うルールで、15%の得票率が無い場合は代議員を獲得できません。

また州によってルールが異なり一番得票数の多い候補が、その州に割り当てられている代議員をすべて獲得する「勝者総どり」を採用している州もありちょっと複雑な仕組みとなっています。

党員集会でも触れませしたが、予備選の選挙費用は州が負担しています。

③ スーパーチューズデー

②の予備選の続きにもなりますが、スーパーチューズデーはアメリカ大統領選の行われる2月もしくは3月初旬の火曜日を指します。

スーパーチューズデーは予備選・党員集会が一番集中する日で、2020年は16の州・準州で予備選・党員集会が行われます。

この1日で全米代議員の1/3が割り振られることになり、特に今年は1番代議員の多いカリフォルニア州が前回の6月から前倒しで、スーパーチューズデーに予備選を行うことになり例年に増して注目度が高いです。

今までは予備選前半の山場だったのですが、代議員全体の1割程度が割り当てられているカリフォルニア州がこの時期に予備選を行うことで、予備選全体の山場となりスーパーチューズデーが終わった際には恐らく候補者はすでに見えているのではないかと思います。

一応1週間後の3/10には残りの6州での予備選があり、352人の代議員獲得争いを行います。

4.党大会

党大会は民主党は7月、共和党は8月に行います。

ここで全代議員の半数以上の表を獲得した候補が大統領選へ進むことができます。

以前の(数十年前)党大会は大統領選の候補を決める重要なイベントでしたが、昨今はすでに予備選の結果で候補が分かっているので、現在は※セレモニー的な位置づけとなっています。

※接戦の場合はこの限りではありません。

※大統領選については11月と未だ先なので、民主党/共和党それぞれの候補を比較しながらまたご紹介できたらなと思います。

2.為替/経済への影響は?

あくまで大領領が決まるのは11月の大統領選且つ、現在はコロナウイルスの話題で持ち切りなので影響は限定的かと思いますが。

・バーニー・サンダース上院議員

・エリザベス・ウォーレン上院議員


この2名が優位な場合は為替/経済へ影響がある可能性ありです。

① バーニー・サンダース上院議員

・国民皆保険

・最低賃金を15ドルへ底上げ

・金融取引税の導入(財源を大学無償化へ)

・富裕層税の導入(最高税率 97.5%)


などアメリカ国民とって良い悪いという視点を一旦置いていて、経済の視点からは良くないのでドル売りの可能性があります。

エリザベス・ウォーレン上院議員

・法人税を現行の21%から35%へ引き上げ

・大企業の税率は7%上乗せ

・富裕層税の導入

・GAFAの解体

・シェールオイル/ガス開発の禁止

サンダース上院議員よりも色濃く反ビジネス色が反映されており、このウォーレン上院議員の大統領選当選が、アメリカ経済にとって最悪のシナリオと言われています。

3.まとめ

現在はコロナウイルスの話題で持ちきりで、どちらかと言うとコロナ関連のニュースでの為替/経済への影響があるかとは思います。

ただ実はスーパーチューズデーは大統領選を占う中でも重要なイベントで、トランプ大統領以外が大統領に当選した場合はアメリカ経済にマイナスの影響があるといわれていますので、こちらを注目してみてみるのも面白いのではないかと思います。









おすすめの記事