実は仕組みによって大きく5種類に分かれているので、今回はそれぞれの特徴とメリットデメリットをご紹介していきます。
Contents
1.クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングと聞いて皆さんはどんなイメージをされますか?
実はクラウドファンディングには5種類あって、
・購入型
・寄付型
・融資型
・ファンド型
・株式型
が存在します。
皆さんがよくイメージされるのは購入型や寄付型ではないでしょうか?
それではそれぞれのクラウドファンドの種類についてみていきましょう。
① 購入型
購入型については投資の見返りに分配金などを受け取るのではなく、クラウドファンディングで作ろうとしいる商品、例えばイヤホンや書籍、映像コンテンツなどを受け取ります。
投資と言うよりは夢に共感して応援するといった方がイメージしやすいかもしれません。
自分がこういう商品があったらいいな、という商品があれば投資しみても良いのかと思います。
② 寄付型
これは文字通りインターネット上で寄付を集める仕組みを指します。
寄付した人は寄付金控除を受けることで税制上のメリットがありますが、寄付をすることで見返りがあるわけではないので文字通り寄付となります。
最近の例だと沖縄の首里城が火災で焼失した際に立ち上げたプロジェクトが有名どころです。
③ 融資型
仕組みとしてはソーシャルレンディングと同様で、個人から資金を仲介社が募り資金を借りたい会社へ融資します。
そしての融資の利息より投資家へ分配金が支払われます。
ソーシャルレンディング(クラウドファンディング 融資型)についてはコチラ↓の記事でもご紹介しています。
④ ファンド型
出資した商品に利益が出た場合に分配金(商品の場合もあり)が支払われる仕組みです。
ファンド型は中長期のプロジェクトが多いので、途中解約ができない点に注意しなければなりません。
また決算日後までは分配金が無いので、毎月分配型でよくある年金のような使い方はできないのでこちらも要注意です。
⑤ 株式型
株式型は比較的新しい枠組みで2015年から始まりました。
主にベンチャー企業や地方の中小企業などの株式を取得する仕組みでいわるゆエンジェル投資にあたります。
投資対象がベンチャー企業や地方中小企業ということで、経営体力もあまりない会社ばかりなので今までに紹介したクラウドファンドの種類の中では一番ハイリスク/ハイリターンです。
株式はもちろん未上場のものを取得するので、急に資金が必要になった際に株式を売却することが難しいことも注意点です。
2.クラウドファンディングのメリット
1章でご紹介したファンドの種類により異なる部分のありますが、極力全体に共通するメリットをご紹介します。
① 少額から投資可能
個人投資家から資金を集める仕組みだけあって、大体1万円程度あれば始められるものが多いです。
もちろんサービスを提供する会社により異なりますので、実際に投資する際はクラウドファンディング業者の情報を確認してみてください。
② 自分が応援したい商品や事業に投資できる
これは気持ちの問題になりますが、自分があったらいいなと思っていた機能が付いている商品だったり、
好きなスポーツ選手のマネジメント会社だったり自分が応援した商品や事業への投資だと気持ちの入り方が違いますよね?
クラウドファンディングは利益のみを求める単なる投資ではない点も1つの魅力となります。
③ 高い利回りが期待できる案件も
これはリスクと表裏一体となってしまいますが、特に株式型は投資対象がユニコーン企業のようになってくれれば大きな利益を得る事ができます。
※ユニコーン企業=「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」という条件をクリアしている企業。
3.クラウドファンディングのデメリット
デメリットについもファンドの種類によって異なりますが、なるべく最大公約数的なご紹介ができればと思います。
① 貸し倒れ/元本割れリスクがある
寄付型は当てはまりませんが、
投資型であれば貸し倒れリスクが、
ファンド型、株式型であれば元本割れリスクがあります。
購入型はうまく分類できませんが、投資しても商品開発がうまくいかず商品が受け取れないリスクがあります。
② 融資型以外は利益を得るまでに時間がかかる
融資型は毎月分配が基本なので出資してから利益が分配されるまでに時間はかかりませんが、
購入型・ファンド型・株式型については商品の開発や事業で利益が出るまで(事前に期日は定められています)分配金が出ないので生活費の足しのような使い方はできません。
③ リスクの高い案件も
先ほど紹介したメリットの裏返しですが、株式型はハイリスク/ハイリターンです。
ポテンシャルがある分、現状は事業が安定していないので上場株と比べてもリスクが高いです。
4.おススメのクラウドファンディングは?
これはなかなか一概に言えないもので投資家の目的とどの程度リスクを取れるかで大きく変わってきます。
ですので商品や事業/企業を応援したいという気持ちの人は購入型や寄付型、
手堅くローリスクローリターン、もしくはミドルリスクミドルリターンを狙いタたい人は融資型を、
数年後の大化けを狙いたい人は株式型となるかと思います。
ファンド型については、純粋にファンド型と言える案件が少ないので分類しずらいのですが、
融資型以上株式型未満くらいのポジションになるかと思います。
というように単純な投資にとどまらない点もクラウドファンディングの魅力だと思いますので、ぜひご自分に合う案件を探してみてください。